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オオムラサキ自然観察遊歩道(山梨県北杜市)

今日も爽やかに晴れ上がった。こんな休日に花粉症の鼻をズルズルさせながら家でごろ寝・・・は嫌なので出かけることにした。

この時期に外せないのが旧長坂町の桜。北杜市には有名な桜の古木(山高の神代桜・神田の大糸桜など)があるのだが、当然、周囲は多くの人でごった返しである。休日まで雑踏の中に入るのも嫌なので、有名どころは敢えてパス。

しかし、長坂には桜に限らず、様々な花を愛でながらのんびり散策できる遊歩道がある。それが「オオムラサキ自然観察遊歩道」である。その名のとおり、本来は7月頃にオオムラサキが舞う姿を観察しながら歩く事を念頭に整備された道なのだろうが、羽化する前であっても、沿道に咲く花を眺めて歩くにもうってつけの道である。

この遊歩道は、JR中央線長坂駅と日野春駅を結ぶ延長10キロ程の道で、通常長坂を起点に日野春までと案内されている(この方がラクなようだ)が、私は決まって日野春起点である。

実に長閑な名称を持つ日野春駅を出て、駅前の道路を横断すると、遊歩道入り口の表示があるのでそれに従って狭い坂を下る。いったん山道のような風景になるが、数分歩けばまた舗装道路に出る。しばらく行くと左手眼下に白州の街が見え、目を上に向ければ鳳凰や甲斐駒ケ岳の堂々たる姿が眺められる。中央線は韮崎駅を出ると、七里岩と呼ばれる、長野県まで至る長大な河岸段丘の上のような台地の上を走る。日野春もこの台地上に位置するので、釜無川が浸食した谷を見下ろしながら歩くことになる。ゆえに実に爽快な眺望を得られる。Dsc01006

この遊歩道は概ね指導標なども整備されていて、地図無しでも安心して歩けるのだが、唯一注意したいのが、日野春側から「花水坂」へ降りるポイントである。ここには指導標が無い。日野下の集落に出たところで左側の「1.5t」の標識がある道(ちょっと進むのに躊躇するような道だが)へ折れれば途中に花水坂への分岐が現れるのだが、そのまま集落内の道を行くと、車道を延々と下る羽目になってしまう。まあ、花水坂に興味が無ければショートカットの道もあるので、そちらを行けばこんな苦労も無いのだが。

さて、鼻水を垂らしながら花水坂まで来たら、こんどは日野の集落に向けて急坂を登る。一応、コンクリートで固められているのだが、その上に落葉が堆積して歩き辛いことこの上ない。途中には何と、鎖場まである(鎖を使わずとも歩ける程度ではあるが)。しかし、その辛さも、日野の集落に着けば吹き飛んでしまう。何と牧歌的でのんびりした風景だろう・・・仕事をやる必要が無ければ、こういう所に転居して穏やかに暮らしたい・・・そんな気分にさせられる。

厭世的な気分を振り払い、こんどは清春へ向かう。いったん急坂を下り、深沢川の谷底に降りてから対岸を登ることになる。普段は深沢温泉方面から車道を登って行くのだが、今日は逆方向へ向かった。道は未舗装の林道ではあるが、道幅もあり歩きやすい。しばらく行くと洒落た別荘風の民家が立ち並ぶ中を抜けて清春芸術村へ。ここの桜をメインに・・・と思っていたのだが、いやもう、すごい人出である。満開の桜は見事なのだが、長居する気にもなれず、早々に撤退。Dsc01056

車道を道なりに行けば長坂市街に出るのだが、交通量が多くて怖いので、再び谷に降りて深沢温泉から登ることにした。思ったほど急でもなく、ちょっとしたアルバイトで県立農業大学校に出た。あとは中央線沿いに歩いて長坂駅に向かうのだが、ここの沿道の桜並木が見事であった。旅の最後で静かに桜を楽しめたのは一つの収穫であった。Dsc01077

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